やっぱり寿司屋は常連にならないと楽しめないなって感じた話

この日は約7ヶ月ぶりの鮨さいとうだった。
元ミシュラン三ツ星。食べログゴールド。会員制で予約をとることも難しいこのお店は世界中のFoodie 達が集まる。
系譜としては、銀座久兵衛→鮨かねさか→鮨さいとう。
前回行った時はこんな感じ。

鮨さいとうのつまみ

鮨さいとうはつまみから提供する寿司屋の王道スタイルだ。
北海道の馬糞うに(手前)と山口萩のウニの食べ比べ。

旬のうにだけど、まだ味は少しさっぱり目な感じ。これはこれで好きな感じだ。

そしてタコと蒸し鮑。タコは柔らかくてシンプルな味わい。
カツオ。神津島産の地海苔。

これは美味だ。

焼き魚に水茄子が出てつまみは終了。

鮨さいとうの握り

続いて、握りに突入。
全12貫。

印象に残ったのは爽やかな甘みがあるカレイに、甘くて旨味がある金目鯛、しっかり酢がきいたコハダに、爽やかな旨味と味わいが特徴の中トロ、柑橘系の美味しさと優しい甘味のハマグリ。
最後は卵焼きと、太巻き。そして海苔の味噌汁。

やっぱりとっても美味しかった。

飲食店は常連に贔屓をするけど、寿司屋はそれが丸見えだ

さて、今回もとっても美味しかったんだけど、困難な予約乗り越えて常連になるまで頑張れるかというと中々難しいかと思った。
大抵の寿司屋は目の前で大将がネタを切って出してくれる。鮨さいとうもそうだ。目の前で柵を斬りつけて握ってくれる。

その所作を拝見するのも寿司屋の醍醐味の一つなんだよね。
で、斬りつけた切身はまるでディスプレイされたかの様に綺麗に並んで順番に提供される。
とあるネタの時、明らかに良いネタと、ちょっと形の悪いネタがあって、順番通りにいけばその明らかに良さそうなネタは僕のところに来る予定だったんだけど、その時だけふっと順番を変えられて、とっても良いネタは僕の隣の超常連っぽい方の目の間に置かれただよね。
で、形の悪いちょっと筋が強めに入ったネタは僕の目の前にやってきた。
僕も寿司屋を経営しているし、お肉屋さんの社外役員までやってる。だからわかるんだよね。やっぱり常連は贔屓されるから常連になるんだ。
でも、同じお金を払ってる他のお客さんの前ではわからない様にやって欲しかったのが本音のところ。
やっぱり寿司屋は常連にならないと楽しめないと思うから、そういうお店をもっと作りたいなって改めて感じたよ。

鮨さいとう

王道の江戸前鮨。シャリは爽やかな赤酢でネタも美味。
今回はお酒は飲まず烏龍茶と水。お任せで一人3万5千円ちょっと。
美味しいお寿司。それもストライクど真ん中みたいなお寿司なので、一度は伺ってみると面白いかもしれない。
会員制なので、中々予約は取れないけど、もしもお誘いがあったら迷わず一度は行ってみると良いと思うよ。

鮨 さいとう
03-3589-4412
東京都港区六本木1-4-5 アークヒルズサウスタワー 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13015251/

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