銀座五明で秋田牛の鉄板焼きを楽しんだ話

2020.02.07 / 最終更新日：2020.02.08

2019年は鉄板焼きによく行った年だったんだ。
やっぱり鉄板焼きはいい。シェフが目の前で僕らのためだけに料理をしてくれる。時に会話を楽しみながら、時に鉄板捌きに目を奪われながら楽しめる鉄板焼きは楽しいし美味しい。
最近じゃ劇場型とかシェフズテーブルって言われるような調理しているところが見えるタイプのレストランが流行っているけど、よくよく考えると鉄板焼きって言うのはもう何十年も前から劇場型だよね。

この記事の目次

鉄板焼きとミシュラン

結論から言うと、銀座五明。ミシュランの星付きのお店と比較しても全く遜色がないと言うか、寧ろもっと評価されてもいいんじゃないかな・・・って思うくらい素晴らしいお店だったんだ。
けど、ちょっと風の噂で聞いたけど、ここ数年、鉄板焼きのお店はミシュランからはあまり評価されなくなってきているみたいだね。
実際、ミシュラン2020年に星３つのお店は鉄板焼きは０なんだよ。星二つも0で、星1つのお店が３店舗あるだけにとどまっているんだよね。
鉄板焼き大好きだから、もっと評価されるといいなって勝手に思ってるんだよね。
日本が発祥と言われる鉄板焼きは海外でも　TEPPANYAKI として親しまれているしさ。
ま、誰かの評価だけがそんな重要な訳ではもちろん無いんだけどね。

銀座五明のコース料理は秋田食材と高級食材が入り混じる

まず、銀座の6丁目、数奇屋通り沿いにひっそりと地下に続く階段を降りるとその階段からは想像つかないような、まるで武家屋敷のような厳かな雰囲気のお店にちょっと圧倒されちゃうんだ。

調度品とかお皿とかグラス。どれもすごくこだわりが感じられるだけど、そこはかとなくクラシカルな店内はしっかりと落ち着ける雰囲気なんだ。
おしぼりも大変立派。メニューもみていてワクワクしてくる感じだよ。

ボタン海老大間マグロ有機サラダ

まずはアミューズ的な感じでボタン海老と大間のマグロが出てきたよ。
サラダは味が濃厚だし、ボタン海老は見ての通り美味しい。

そして、大間のマグロうま！！
しかもこの一番美味しいところを一口サイズのキューブ型にトリミングしちゃうところとかにくいよね。どれだけロス出るんだ・・・とか余計なこと考えちゃう。
うーん。すごいな。鉄板焼き屋なのに、大間のマグロか・・・なんてちょっと初っ端からからど肝を抜かれたんだよね。

フォアグラソテー黒イチジクマッシュルーム

おもむろにテーブルの上にまるでオブジェかのようにトリュフが白いのも黒いのも置いてあったんだよね。

トリュフもちゃんとアルバ産のトリュフでめっちゃ香り強いじゃん。
そしたら、料理ですごい使うじゃん。トリュフ。

これからトリュフご飯も食べるつもりなのに、、、そんなに使っていいのかい！？って思わず聴きたくなるほどがっつりとトリュフがかかったフォアグラは黒イチジクのソースともトリュフとの相性も抜群だったよ。
マジでうま！ってなったよ。

天然真鯛の鉄板焼き

そして、真鯛の鉄板焼きをいただいたんだけど、貝類と野菜。そしてお出汁と一緒に食べる真鯛がとっても美味しかったんだ。

うん。これは幸せ。

今日イチ！特選秋田牛五明焼

そして今日のメインの五明焼と呼ばれる秋田牛のフィレ肉なんだけど、実はこのお肉。僕らが席について一品目が出る前からゆっくりと火にかかっていたんだ。

超弱火でじーーーーっくりと焼いていく焼き方みたいだね。
鉄板焼きはよくいくけど、お肉の焼き方はみなさん本当に様々で面白いね。強火で一気にいくタイプのシェフもいれば、弱火でじっくりと派のシェフも。
もちろん強弱は途中でつけたりするんだけど、不思議なことに一流と呼ばれる人が作るものはどんな工程を経てもちゃんと美味しくなるからすごいよね。

これが抜群に美味しかった。
フィレ肉って出してもらったんだけど、限りなくシャトーブリアンな気がする。ほのかで上品な甘い香り。口に入れると驚くべき優しい柔らかさとお肉の甘みが上品に長く続くイメージのお肉だった。
秋田牛ってこんなに美味しいんだねって思って調べてみたんだけど、お米を一定量飼料として牛に給与することでオレイン酸（多く含まれていると風味・香りが良くなって美味しくなると言われているよ）を増やす取り組みが行われているみたいだね。
ちょっと基準が緩めな印象があるから秋田牛自体は品質にだいぶムラがありそうな感じがしたよ。
ただ、少なくとも今日食べた秋田牛は最高に美味しかったんだ。とてもバランスが良くて間違いなく今日イチで美味しかったよ。