一時休業してしまうなんてもったいない。
8月某日。お誘い頂いて伺った千葉県は松戸にある超人気店の黒泉だ。
当日伺った際には11月から値上げしようと思っていると伺った。あまりにも安すぎるので、値上げは大歓迎なのだけど、最近伺った話では結果として2020年末で一時休業。スタッフは熟成肉で有名な中勢以のお手伝いをするとのことだ。
どちらにしろ、現在のスタイルで黒泉を楽しめるのは10月31日までとのこと。
千葉県の松戸市といえば、つけ麺の富田に人が集まっていたけど、そのハイコスパな料理の数々でグルメ界に大きな衝撃を与えた黒泉は復活を待ち望む声も多そうだ。
この記事の目次
半端ないコスパ!5,000円のお任せコース
こちらのお店。プロデュースはあのよろにく。
そして、松戸の元伊勢丹が入っていた地下にあるスーパーのお肉屋さんの奥に入り口があって、「え?こんなところにお店が!?」と、なる。初見ではわからないかもしれない。
まずは本日の食材のお披露目。
どれもとっても美味しそうだし、野菜にもしっかりこだわりがありそうなのが伝わってくる。
お肉は米沢牛のヒレ肉。黒タン。
北海道産の生うにに天草のハム。三崎港のカマス。イタリア産のキャビアだ。
野菜は賀茂那須に、静岡県産のアメーラトマト。
説明を聞いているだけど、ワクワクしてくる感じがいいね。そして、本当にこれで5000円のコースなの?と不安になるほど。
先ずはお肉の仕立て違い
巻きロース(リブ芯に巻きつくようについているお肉)を湯引きと炙りで。
同じ部位の下手違いはやっぱり面白い。
ランプのローストビーフも。
ラスパドゥーラチーズが美味しい!
続いてラスパドゥーラチーズと窯で焼いたズッキーニとアメーラトマト。
このチーズがとっても美味。
とろける口溶けが楽しめて、味わいもしっかりしているんだけど、薄切りなのもあって素材の味わいもしっかり。
黒タンの炉端焼き
続いて希少な黒タンは炉端焼きで。
添えられた万願寺唐辛子もいい味だしてる。
お椀
タン中を上手く使ったお椀はズワイガニのしんじょうと、太刀魚にバチコ。
これはスープもしっかり美味。
サーロインのバラ寿司
続いて雲丹とお肉。そしてキャビアのコラボ。バラ寿司と言われたけど、ミニうにく丼。
これはもう説明不要。美味しくないわけがない。
焼いたお肉はヒレ肉
ヒレ肉はシャトーブリアンとテートの2種類。
それにしても、火入れがいい感じ。
酢の物
カメノコで炙った酢の物は梅で味付け。
お肉を上手く使って和の風味に仕立てるのが本当にいい感じ。
しゃぶしゃぶ
そして一人一つ。炭とお肉が用意されて何がくるのかと思ったらお鍋。
そう。しゃぶしゃぶ。
鱧の風味が初秋の味覚をしっかりと感じさせてくれる美味しい一時。
いろいろなお出汁がでまくっている鍋の中にサーロインをダイブ。
強い脂も和風のお出汁でさっぱりといただける一品。
すき焼き
しゃぶしゃぶのあとはすき焼き。
お肉と卵でこれだけで美味しくいけそうだけど、まだお預け。
そう。このお店はよろにくプロデュース。よろにくと言えば「トリュフ」だ。
トリュフはサマートリュフ。目の前で削ってもらうので、しっかり香ってトリュフを卵と混ぜ混ぜして、お肉も混ぜ混ぜしていただくととっても美味。
〆は炊き込みご飯
最後は秋の味覚の松茸とカマスの炊き込みご飯。
松茸も立派!
これはもう間違いない一品!
もちろんご飯はお代わりさせてもらって(多分僕が一番食べたかも・・・)しかも後からご飯に合うようにと登場した松茸。
こんなの美味しいに決まってるやつ。
〆のデザート
デザートはフルーツとプリン。
プリンはなんというか滑らかでしっとりとした口当たりのプリン。
最後に口の中がしっかり甘く満たされたところでごちそうさま。
松戸 黒泉
瞬く間に予約困難店になった黒泉。営業停止は残念だけど、最後にいけてよかったのかな。
それにしても、お肉というよりはお肉を使った調理がしっかり美味しくて、お肉屋さんだけどしっかりと旬の味わいも感じられるとってもいい感じのコース内容。
これは季節を変えて定期的に・・・いや、この単価なら毎月のように通いたくなるお店だね。
再開したら、もう少し値上げしてもらってもいいから、少しは予約がとりやすくなるといいなぁなんて思いながら、松戸を後にしたのでした。
窯焼き割烹 黒泉
047-365-9600
千葉県松戸市松戸1307-1 KITE MITE MATSUDO B1F
https://tabelog.com/chiba/A1203/A120302/12047203/
年間1000食以上外食するグルメブロガー。
得意分野は肉と寿司。ミシュランから千ベロまで。
株式会社BNF 代表取締役
株式会社門崎(格之進)執行役員
この記事へのコメントはありません。