赤坂の思食(おぼしめし)で食べたヒレカツサンドと秋の食材の話

一度伺って美味しかったお店は何度もリピートしたくなるんだけど、やっぱりリピートするからには前回と全く同じものは食べたくない。
新しい味に触れたいのだ。
そのくせ、とびきり美味しかったものはもう一度食べたい。
客とは本当にわがままなのだ。

赤坂の思食(おぼしめし)で旬を感じるコースをいただく

さて、最近リピートしている赤坂に今年出てきたばかりの焼肉屋の赤坂にある思食。
一般的に焼肉屋は旬をとても感じづらい。そもそも牛肉には旬が無い。いや、あるにはある。やはり冬の方が脂が乗ってお肉がしまってる。夏の牛肉は水分が多めで少し水っぽかったりもするけど、そんなの誤差の範囲だ。
ただ、最近では肉割烹と言われる業態が増えてきて、徐々に旬を感じられるお店が増えてきた。
そして、赤坂の思食は焼肉屋なのにガッツリ旬を感じることができるお店なのだ。

先ずは韓国料理っぽい三皿から・・・

先ずはキムチをはじめとするちょっとした小皿料理からスタート。
キムチもっと食べたい。美味しい。

鮑のお粥

続いて鮑のお粥が登場。
ご存知、鮑は肝臓にもいいし食欲の促進効果もあって、胃に優しいおかゆで出てくるので、これからガッツリお肉を食べる前にふさわしいお腹に優しい一品。
それでいて美味しいからたまらないやつだ。

前菜

前菜的なお皿の上にはフリットした牡蠣と、ユッケの上に雲丹が乗った一品。
当然のようにどちらも美味。

いよいよお肉に突入

先ずは本日の食材。
焼肉屋だけど、鰻が出てくる。そして黒毛和牛の牛タンはもう見るからに美味しそう。

 

牛タン

この厚さでタン元・タン中らへんをカットすると1頭からは5−6人前位しか取れない貴重な一品。
とっても柔らかく、それでいてタン特有のかみごたえも残しつつ、味わいはとっても濃厚。超絶おいしいタン。

そして、まさかの鰻。これが皮がパリッとしていて、甘くて香ばしくてとっても好み。
ちょっとした鰻屋さんよりおいしいんじゃ無いかと思われる鰻にはまさかのキャビアが。

キャビアの塩っ気がとてもいい感じで鰻の甘さを引き立てる!

焼き茄子

焼き茄子には自家製の雲丹味噌を添えて。
那須のポテンシャルの高さが感じられる一品。

ヒレカツサンド

思食のスペシャリテ。ヒレカツサンド。
オーナーが拘りの仕入れはモネンシン(抗生物質)フリー。そして、焚き餌をあげて育てた牛を使っているとのこと。
とっても綺麗な美味しさ。そして、カツの衣の旨味もこれまた綺麗。
これは何度でも食べたくなるまさしくスペシャリテと呼ぶにふさわしい一品。

序盤に出てくるのは、まだお腹がいっぱいじゃ無いタイミングで味わって欲しいからかな。

コンソメスープ

続いて感動したのはコンソメスープ。
乗っているのは松茸。松茸の香りと、何日もかけてとったという牛、鳥、すっぽんの出汁の味わいは複雑味と物凄い旨味で完全にノックアウトされた。
何を隠そうこちらの料理長は本場フランスでもお店を出していて、ロオジエでも働いていた青木シェフ。
フレンチの達人だからこその物凄いコンソメスープ。食べた瞬間笑ってしまった。

焼肉

うっかり焼肉屋なのを忘れそうになったけど、ここはちゃんと焼肉のお店。
ちなみにお肉は全てお店の方が焼いてくれるんだけど、焼き手は元SATOブリアンの柳野さんが今日は担当。
もちろん焼き加減はいい感じ。
柔らかくいし、綺麗な味わいでとても美味。

ワインも充実

ワインリストに無いワインも言えば色々と出てきます。
今回はピエール デモワのシャペルシャンベルタンの2001年を。

お肉に合うとか合わないとかもはや関係無くて、普通にワインが美味。


美味しいけど、高い。高いけど美味しい。

すき焼き

続いてすき焼き。
でも、やっぱり一風変わってて、卵のソースにはキャビア。そして、松茸まで。

この組み合わせ。美味しく無いはずがない。

さらにここでご飯が登場。
お米もかなり拘っていて、大きな粒が特徴の「龍の瞳」(岐阜産) を使用。このお米がめちゃくちゃうまいのだ。

もちろんオンザライスで。

これぞ口福という奴の何者でもない一品。
なんだかんだご飯に合う料理というのが最強な気がしちゃうよね。うん。

冷麺

〆は酢橘がたくさん乗った冷麺。早く食べないと酢橘の苦味が出てきちゃうのでさくっと。

デザート

もちろんフレンチのシェフがいるので、デザートも本格的。

めちゃくちゃ美味。
口の中がしっかり甘く幸せになって本日のコースは終了。

赤坂 思食

赤坂にある思食。
焼肉?韓国料理?フレンチ?イノベーティブフュージョン?もはやジャンルはわからないけど、店内の設は素晴らしいし、お肉の仕入れも相当なこだわり。
そして、元ロオジエの青木シェフと、元SATOブリアンの柳野さんという最強タッグでお肉の美味しさをガッツリ引き出している。
今ならまだ予約が取れるから、予約困難店になる前に気になる方は行ってみるのをお勧め。

焼肉 思食
050-5597-9505
東京都港区赤坂3-19-5
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130801/13247485/

関連記事

  1. 格之進で牡蠣と肉の組み合わせ「牡蠣肉」を食べた話

  2. 本当にオススメの2019ベストレストラン22店舗をご紹介

  3. 茜坂大沼で食べた鯛茶漬けをもう一度食べた話

  4. サウナにスマートウォッチを持ち込んで心拍数を計測してみた話

  5. 赤坂「Chez-Ryo (シェ・リョウ)」のフレンチで腹パンになった話

  6. 赤坂/溜池山王にあるみんなの台所 真 sin の海鮮丼の話

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


たわら屋のローストビーフ