大宮の料亭「一の家」の食事が素晴らしかった話

以前は敷居が高かった「料亭」も最近はだいぶ敷居が低くなってきたと思う。
確かに一見さんお断りのお店もまだまだあるけど、大抵のお店は格式は高くても普通の人でも値段的にも行ける感じのお店が多くなってきた感じがある。

今回伺わせてもらったのは大宮は氷川神社のすぐ近くにある明治18年創業の料亭 一の家(いちのや )だ。

ちなみに「料亭」というジャンルのお店には過去に数えるほどしか行ったことがないから今回はとても楽しみだった。

料亭 一の家(いちのや )

座敷の作り。しつらえ。窓から見えるよく手入れされた庭。ウェルカムプレートにある夏目漱石の一文。夏目漱石はどうやらこのお店によくきていたみたいだ。

前八寸

8寸(約24㎝)四方の杉で作った低いふちのある盆に盛りつけた料理のことを「八寸」という。大抵は料理の中盤くらいで出てくるがこちらでは前八寸ということで一番最初に。

綺麗。そしてどれもこれもとても美味。
鱧や鮎が特に美味しかったな。
一品目は軽めのジョブ程度のスタートをするお店が多いけど、いきなりこんな感じで出てきたら嫌が応にもこれから始まる料理に期待してしまうというもの。

椀物・造り

椀物は非常に手の込んだ一品で金目鯛の白滝。牛蒡にメロン。上にはオレンジが乗っていて、甘み、苦味、酸味、塩味が複雑に絡み合って複雑味のある一言では言い尽くせない美味しさが醸し出される。
お造りはどれもフレッシュ。特にマグロの繊細な舌触りは印象的だったなぁ。雲丹も良質。もっと食べたい。この雲丹で丼飯をたいらげたい!

ちなみに当ては最初こそハイボールだったけど途中から日本酒にチェンジ。

店主こだわりの日本酒はオススメで。コップにもしっかりとこだわりが感じられて料理と合わせて実に満足。

鰻 源平焼き

ちなみに源平焼きとは同じ食材を赤と白、黒と白といった感じで2色に仕上げた焼き物のこと。
鱧とか河豚とか、魚料理でこの名称が用いられることが多い気がする。鰻は当然蒲焼きと白焼き。

僕が大好きな皮は少しパリッとした食感があるタイプ。
これは美味い。
同じ食材の味違いというのはやはり素材の味わいの違いを楽しめて実に楽しい。
なんかあれだね。気に入った洋服の色違いを数枚ゲットしちゃう感じの嬉しさ。うん。我ながら例えが実にわかりづらい。

強肴 黒毛和牛の冷しゃぶ

日本酒もどんどん進みつつ、メインの黒毛和牛の冷しゃぶ。

さっぱりと火が通った黒毛和牛はゴマダレで。
これが実に美味しいんだよね。

見た目でもわかるけど、食べてさらにわかる絶妙な火入れの素晴らしさ。

美味。

蒸し物 真鯵蓮根餅

こちらも日本料理らしい実に手の込んだ一品。いい意味で鯵っぽくないしっとりとした風味で生姜がいいアクセント。
さぱりとしていてちょっとした口直し的な意味もあるのかもしれない。

食事 しらすとあおさ御飯

〆にはしらすとあおさ御飯をいただく。

上品な味付けと美味しいお米。あおさのさっぱり感としらすの塩っ気のある味わいが楽しめる。
味噌汁はやや濃い目でホッとするような味わいだった。

水物 季節のデザート

今年初のメロン。

いや、さっきも金目鯛と一緒に食べたけどメロンとしてはこれが初。
フレンチとかと違って甘い物がっつりなデザートじゃないのも和食ならではの嬉しいところ。

料亭はもっと気軽に利用できる

これだけ食べても1万円代前半で飲み食いできる。
いつもの食事とは違う非日常空間が味わて、特別な雰囲気を味わえることができる。

そして、料亭ならではの高いホスピタリティ。時間をかけて仕込まれた数々の料理は高級食材が惜しげも無く使われていて実に満足度が高い。

以前は敷居が高かった料亭。そういえば国会議員に当選したばかりの議員が「早く料亭にいってみたい」と発言してたことがあった。
確かに政治家や一部のお金持ちや企業の接待の印象が非常に強い料亭だけど、こんなにも気軽にいけるものかと正直かなり驚いた。

誕生日、記念日、サプライズはもちろん普通のなんでもない食事でもちょっと気軽に料亭に行ってみても面白いかもしれない。

料亭 大宮 一の家
050-5594-1995
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町2-276
https://tabelog.com/saitama/A1101/A110101/11002117/

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