明治5年。1月24日。
長い間、日本では禁忌とされてきた肉食。それが大々的に開放された。
そう、この日は明治天皇が牛肉を食べた日。牛肉記念日だ。
明治28 年創業の人形町今半は、この1月24日に毎年すき焼きの食べ放題というイベントを開催している。
もちろん大人気のこのイベントは数ヶ月前に予約を開始し、人気の店舗は数時間で予約は完売。電話も当然繋がりにくいので、何度もかけ直してやっと予約が取れるという人気のイベントだ。
さて、まるで初めてのデートに備えて美容院にいったり化粧に行ったりしちゃう女子高生並に僕はこのイベントに合わせて体調を整えた。
前日も会食が入っていたのでここで胃を少しでも大きくするためにガッツリと食事を摂る。でも、アルコールは限りなく少なめに調整。
当日は朝食は抜いて水をかなり多めに。ランチは早目の時間にラーメンを頂く。空きっ腹すぎると逆に胃に入っていかないから適度にお腹に入れていく作戦だ。
食事開始は18時。1時間前に豆乳を飲み、食べ放題スタート。
しっかりとしたしつらえの個室。
食べ放題とはいえ妥協のない熟成された黒毛和牛。
もちろんお肉は専任のスタッフが全て焼いてくれる。
今半こだわりの割り下で濃厚に味付けされた上質なお肉は融点が低く、いかにも柔らかそうなのが焼いている様子でもよく分かる。
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やっぱりすき焼きは一口目が至高だ。
柔らかさ。甘さ。旨味。卵の風味が口の中で混ざりあって幸せを感じるひとときだ。
このお肉が食べ放題なんて最高じゃないか。
でも、わずか3枚。つまり1人前を食べたタイミングで僕はもう多少の満腹感を感じ始めていた。おかわりを重ね、4枚目・・・5枚目・・・といくたびにましていく満腹感。
ふと、大食いの記録保持者たちは半年間かけて胃を大きくするための調整をしているという話を思い出したが、今となってはそんなことはどうでもいい。
これ以上食べても美味しくはもう食べれないな。そうして箸を止めたのは9枚目の牛肉を食べ終えた頃だったと思う。
それにしてもものすごい満腹度。ものすごい満足感だ。
〆の卵とじを頂いてもう何もお腹には入らないという状態になったところでちょうど時間切れ。1時間半に及ぶ人形町今半食べ放題イベントが終了。
大満足だった。
それにしても、やはり古くから続く老舗の高級店だけあってスタッフの方々の対応がとても心地よい。聞けば今日は昼から食べ放題イベントを行っているとのことで、僕らの席についた炊き手の方も本日すでに4回転目とのこと。
そんな疲労感は全く見せず、忙しくて慌てた素振りもなく完璧な接客をしてくれた。
ちなみに、僕は人形町今半の副社長の高岡さんとこの日の前日に食事をしていて、この牛肉記念日のイベントに参加することを伝えていたのだがちょうど食事が終わった位の時間にしっかりとサンクスメッセージを頂く。
経営者のこういったちょっとしたホスピタリティがお店全体に行き届いているのだ。
心もお腹も大満足でお店をあとにした僕らは人形町パトロールに出かけるのだった。
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人形町今半本店
年間1000食以上外食するグルメブロガー。
得意分野は肉と寿司。ミシュランから千ベロまで。
株式会社BNF 代表取締役
株式会社門崎(格之進)執行役員
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