肉肉学会で聞いた尾崎牛の尾崎宗春氏の話

尾崎牛。
初めて食べたのはいつのことだっただろう。
多分どこかの焼肉屋さんだったと思う。美味しいなーと感じたのはもちろん覚えてるけど、詳しい味は覚えていない。それほど昔だった。
そして、幻の和牛と呼ばれていたのもあって当時テンションが上ったのを覚えてる。

今や世界中の星付きのレストランで使われている宮崎を。いや、日本を代表する和牛の生産者である尾崎宗春氏のお話を聞く機会が肉肉学会で開催された。

尾崎宗春氏のお話

尾崎宗春氏の尾崎牛はもちろん何度も食べたことがあるが、お話を伺うのは初めてである。

お話を伺って改めて感じたのは、成功したり何かをなし得たりしてる方というのはやはり努力。そして創意工夫をしているし、何より考え方がポジティブなのだ。

アメリカで牛肉の勉強をしたあと、テニスの世界で生きるか、牛飼いの世界で生きるかを考えているときに事故で片足を失って義足になる。
テニスで生きることが難しくなった尾崎氏。「そこからは牛に集中することが出来た。」と笑顔で語る。

もちろん牛作りにも余念がない。
普通の肉牛は生後24ヵ月から25ヵ月でお肉にするところ、尾崎牛は32ヵ月飼育する。通常より半年永いことで肉が締まる。飼育しながら熟成させているのだ。
尾崎氏曰く「牛も女性も熟女の方が味がいい。」とのこと。

会話の間にちょこちょこと入ってくるシモネタはとてもここでは書けないようなことばかりだが、英雄色を好むとはまさに彼のことを言うだろう。

そして最大のこだわりは飼料だ。
研究を重ねたオリジナルの飼料を使っていて、ビールの絞り粕を40%も使用し発酵飼料にしている。無添加。抗生物質も使わないで健康に牛を育てることにものすごいこだわりを持っている。

「お酒をつくった後の搾りかすは、そのまま捨ててしまえばただの産業廃棄物ですが、ぼくはそれを再利用することで最高に美味い牛肉を作る」

素敵な台詞だ。ただの産業廃棄物を食べた牛が世界に認められる和牛ブランドになっているのだ。これがうまく言ったときは痛快だっただろうな。

尾崎牛を食べる。

創業230年の更科堀井さんとのコラボ。尾崎牛のローストビーフを使った牛そばは蕎麦はもちろんうまいけど、シルキーな尾崎牛ももちろん美味。

その後、シャルキュトリー。サーロインにイチボにランプ。どれもお肉のそれぞれの部位の旨味がしっかりと感じられる素晴らしい味わいのお肉たち。

生産者の話を聞いたあとということもあって、美味しさは普段の2割増し。

ごちそうさまでした。

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