代々木上原の sio で食べた和牛のコースとペアリングの話

テレビを普段あまり見ないので知らなかったんだけど、sio の鳥羽周作シェフはいろいろなメディアに出演しているみたいで、レシピ本の販売をしたりと大活躍中みたいだ。
そんな事は梅雨知らず、うっかり予約がとれたので伺ったのがsioだ。

Dinner 【メイン:和牛】季節の食材を使ったシェフのおまかせコース

コースは10000円のコースから2000円刻みで3つ。
一番高いメインが和牛のコースで14000円を今回はオーダーした。
6000円のペアリングコースもついでにオーダー。
メイン以外は基本的に変わらないコースになる感じだ。

まずは蛤のスープからスタート

蛤の出汁。和食?と、思いきやホワイトバルサミコ酢と合わせたスープでしっかりフレンチ。

具にはモロヘイヤと蛤。
これからガッツリ食べる前の胃ならし的な一品。
1杯目のシャンパンは De Sousa Reserve Grand cru(デ・ドーザ レゼルブ グランクリュ)を。

スペシャリテの馬肉のタルタル

そしていきなり sio のスペシャリテが登場。
これはInstagram とかでも見たことがあるやつ。
食パンのラスク。中には馬肉のユッケ。上にはビーツのサラダが乗った一品。
見た目では味の想像が難しい一品。

口に入れるとラスクの固い食感と、上に乗ったタルタルの柔らかさのコントラスト。馬肉の甘味。旨味。そして、ビーツの奥深い味わいが口の中で広がってとっても複雑な味わい。
シンプルに美味と言うより、何度か咀嚼して口の中で混ざり合って美味。そんな一品。
ワインは NIBIRU WEISS 2018 と言うオーストリアのワイン。グリューナーヴェルトリナーの白。ペアリングは僕の舌では分からず。

焼き茄子

オクラでや鰹節、大葉や生姜でサラダ仕立てにした焼き茄子はオリーブオイルと発酵出汁に使っていて、僕にはオリーブオイルのお風呂に浸かっているデブなおばちゃんに見えた(笑)
チーズはアルゴニア産。

先ほどのワインはこちらの茄子に会うものだったのかもしれない。

牡蠣

鹿児島県長島町の牡蠣はめちゃくちゃクリーミーで濃厚!
岩牡蠣でこんな濃厚クリーミーなのはかなり久しぶりかも。超絶美味。

ジャガイモのニョッキ

モンサンミッシェル産のムール貝。ポルチーニ茸。枝豆。
蛤の出汁。カラスミの塩気。食材のコントラストとグラデーションが楽しめる。蛤の上質な苦味の余韻がとってもいい感じだ。

ここでペアリングは日本酒に。 afs 橘-2019&2009-限定盤。
2019年の原酒をベースに、2009年の熟成原酒を少量ブレンドした一本。

穴子のフリット

コーンの衣でサクッとした食感がとっても面白い穴子のフリット。
金時草と自家製のビーフジャーキーが添えられているのがまたいい。
甘さと塩っ気がしっかり感じられる夏らしい一品だ。

ペアリングのオレンジワイン ARTISAN はそのまま飲むと力強すぎてイマイチ好みではなかったんだけど、合わせる事で美味しさがしっかり感じられる。これはいいペアリングだと思った。

カルティエラ

3種類のトマトソースを使ったと言うパスタは繊細な酸味と爽やかな旨味が感じられるパスタ。

合わせたワインは PALMIET と言うナチュラルワイン。

熊本県天草の和牛

部位はウチモモ。ベースは低温調理で。
椎茸のソースと岩塩と発酵ニンニク。
かみごたえがしっかりと感じられるお肉で、椎茸と一緒に食べると感じられるのはすき焼き感が。
目指している味の方向性がよくわかる一品だ。

 

そのまま食べても美味しいけど、やっぱりソースと合わせてもよく合う。

ペアリングは FULIGNI と言うトスカーナのワイン

アジのりゅうきゅう丼

〆はまさかのお米!しかも鯵の丼。
大分県の郷土料理である「りゅうきゅう丼」がまさかの登場。
お米はバーミキュラで炊いたお米で、アジはもちろん大分県産。

イタリアンと和食が上手く融合してようなお店だけど、最後はガッツリ和食。そして、日本人はやっぱりお米が好きなのだ。
ここにきてこの「りゅうきゅう丼」が今日一だったかも(笑)

アバンデセール

デセールの前に出されるアバンデセールは緑茶のかき氷。
中にはシャインマスカット。そしてセロリ。セロリの微かな苦味がとっても爽やかで口の中で心地よいかき氷。

デセール

ブリアサヴァランを使ったミルクのジェラート。
これはとても滑らか。しょっぱさと甘さのバランスがとってもいい感じで実に美味。

最後はチョコレートを。

sio(シオ)

イタリアンと和食がいい感じに融合したコース料理が楽しめる sio(シオ)。
口に合わないものも多少はありましたが、全体的に美味しいし、表現しようとしている味わいがよくわかる感じなのは、好印象でとってもいい感じ。
何より値段が安くて、メインを和牛に変えなければコースは10000円からと実にリーズナブル。
ちょっとカジュアルに美味しいイタリアンをフルコースでいただきたい時にはとてもいい感じ。
スペシャリテはやっぱり一度は食べて見て欲しい一品。

sio
03-6804-7607
東京都渋谷区上原1-35-3
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131811/13150395/

関連記事

  1. 代官山のTACBO(タクボ)で食べたカプレーゼの話

  2. シカゴピザの話

  3. 佐倉市臼井のイタリアン「ラ・ポモドーロ」で食べたニョッキの話

  4. 成城石井の生パスタ リングイーネと濃厚クアトロフォルマッジを食べた話

  5. 温度の物語 – 日本一のマルゲリータと薪釜の話 by Perte(ペルテ)× 門崎熟成肉

  6. リストランテ ミソラで味わったペアリングコースの話

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


About Author

  1. 【ボーンブロスダイエットまとめ】ボーンブロススープを毎日飲んで1…

    2024.05.22

  2. 水戸にある焼肉 翔苑(しょうえん)で黒タン1本食べた話

    2024.05.20

  3. 西麻布の蒼果(せいか)で食べたデザートコース(ペアリング)が最…

    2024.05.18

  4. 毎日ボーンブロススープを飲んでダイエットをする話【1日目】

    2024.05.10

  5. Rich Soup(リッチスープ)のボーンブロススープを使って参鶏湯を作…

    2024.05.08