カンテサンスのワインペアリングに感動した話

カンテサンス。最初に予約したのは忘れもしない2020年4月13日。
そう。コロナの真っ只中だ。
色々なコネクションを使ってやっと予約できたこちらのお店だけど、緊急事態宣言が出てしまったため、この日お店はまさかのお休み。
代わりに予約できたのが9月某日なったのだ。

言わずと知れたフレンチの名店

ミシュラン三つ星の常連で、ドラマのグランメゾン東京の料理の監修をしたことでも知られるカンテサンスの岸田シェフ。
かつてフランス・パリの三つ星レストラン『アストランス』で修行をして、2006年に品川にお店をオープン。ミシュランでは三つ星を取り続け、世界のベストレストラン50にも選出。
いつか行ってみたい。と、色んな人に言い続けたら本当にいけた(誘ってもらった)ので、やっぱり夢や目標は言い続けるのが重要だね。
予約をしてくれた人には大感謝だ。

カンテサンスのお任せコースとペアリング

最初に結論から言うともう大満足の一言。
特にペアリングが秀逸で、こんなにもペアリングで大満足したのは初めて。
ワインが特別苦手な人じゃなければ、ペアリングコースを頼むのがおすすめ。
かなり期待値が上がっていたにもかかわらず、その期待値を遥かに超えてくるのがカンテサンスだ。

アオリイカのサブレ

先ずは手で取って食べるアオリイカのサブレから。
アーモンドパウダーの生地にヤリイカ、黒トリュフ、玉ねぎ。

すんごい小さい。手で摘んで食べるんだけど、なぜかしっかり食材の味わいが感じられる。

冷たいスープ

明石の蛸の冷たいスープ。中にはナスが入っていて、よく絡めて食べる。茄子はしっかりとした火入れで香ばしくとてもびみ。

山羊のミルクのババロア

カンテサンスのスペシャリテでもある山羊のミルクのババロア。
これ、食べてみたかった!
ドラマのグランメゾン東京でもこの料理が出てたね。

京都の山羊のミルクにプロバンスのオリーブオイル。フランス産の塩。百合根とマカダミアナッツが薄くスライスされて上に。
とってもシンプルなんだけど、シンプルが故に感じられる美味しさ。フレッシュで爽やかな味わい。
これはおかわりしたいな(笑)

ペアリングは4品目から

ちなみにペアリングは4品目からスタートと言うことで、最初の1杯はみんなでボトルのシャンパンを。
パンもバターもめちゃくちゃ美味しい。

馬肉のタルタル

熊本県産の馬肉を使ったタルタル。
トランペット茸、京都の唐辛子。クルトン。

これがとっても面白くて美味しい!
甘い。辛い。酸っぱい。塩っぱい。苦い。の五味が全て詰まっていて、食感もサクサクもヌルヌルも楽しめる。
こんなに小さいのに旨味の塊みたいなタルタル!

ムール貝のヴォロヴァン

この一品がキョウイチの一品。
小さなパイ生地の中にモンサンミッシェルのムール貝とキノコがしっかりと詰まっていて、パイをナイフを入れるとキノコの香りが一気に広がる。
口に入れると、キノコの芳醇な旨味とムール貝の海の味わいが口の中に広がってとってもジューシーで濃厚な旨味を口の中を支配してくれる。
濃厚な旨味が力強くてワインに手を伸ばすと、なんとまぁ驚きのマリアージュ。
ムルソーとの調和が素晴らしい!
何度も飲んでいるムルソーは、もともと好きなワインだけど、こんなにも美味しく感じるなんて!

過去、何度もワインに合うとか合わないといったペアリングを繰り返してきたけど、これほど見事なペアリングはみたことがないと言えるくらいのペアリング。
スペアシャリテ以外は絶えず料理が変化して、同じ人には同じ料理をあまり出さないというカンテサンスだけど、これはもう一回食べたい!ワインも全く同じものを飲んで同じ体験がしたいとこんなに強く思ったのは初めてかもしれない。
それほどの感動があった料理とワインだった。

フォアグラのクレープ

フォアグラのテリーヌを生ハムで。
胡瓜やヘーゼルナッツを使ってキャラメルでコーティング。

ワインはモンラッシェ。
これはもう旨味の味わいの掛け算の美味しさ。特に胡瓜がいいアクセントになっていて、フォアグラの旨味や生ハムの塩っけがとてもいい感じ。

甘鯛

皮目がパリッとしている火入れが絶妙な甘鯛はソースをかけなくてもしっかい美味。
ただ、複雑な味わいのソースをかけると表情が一気に変わってまた違う味わいが楽しめる。
ソースは山椒にケッパー、ピンクグレープフルーツ、カンパリをラビオリと一緒に。

中心はしっかりレア目でしっとり。そして皮はザクっと音がするくらいバリバリ。何これ美味。
味わいのコントラストと、複雑な美味しさを持つソースの味わいが楽しめる。

フランス産真鴨

香ばしい香りがするマガモ。
上が胸肉。下はもも肉。
ソースはアルマニャックを使っていて、皮の食感とお肉のしっとりジューシーな旨味が楽しめる。

ワインは王道のシャンベルタンだ。

ピスタチオのシャーベット

お口直し的なシャーベット。
キャラメルを細かく砕いてすっごく濃厚なピスタチオの味わいが楽しめる。

旨味が強くてお口直しなのか・・・と疑念を抱くほど美味しい。

黒無花果のマスカルポーネ

表面をキャラメリーぜしてあって、マスカルポーネやクリームチーズと生クリーム。
上に乗せられたサブレのサクサク感がとっても良い味を出してる。

チュロス

揚げたてのチュロスは上に南瓜のムースが乗っていてモンブラン風に。
ここでもサクッとしたチュロスの食感と優しいムースの食感のコントラストが楽しめる。

メレンゲのアイス

能登半島の海水を濃縮させたものが周りについているメレンゲのアイス。
なんだろうこのふわっとした食感は・・・とっても美味。

最後はちょっとした焼き菓子

アーモンドの焼き菓子でとっても良い感じ。美味。

カンテサンス

やっと行けた!だからかなり期待していたんだけど、その期待を大きく上回るとってもとっても美味しいフレンチ。
なかなか予約を取るのは難しいかもしれないけど、予約が取れたらぜひ行ってみて欲しいお店。
ちなみに料理の写真は個室で予約しないと取れないので要注意。
何を食べても美味しくて、特にペアリングがとっても秀逸。王道のワインで何度も飲んでいるようなワインでも違う世界が見えた気がする。
早くも次の予約が楽しみなのだ。

カンテサンス
03-6277-0090
東京都品川区北品川6-7-29 ガーデンシティ品川 御殿山 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1314/A131405/13159567/

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