格之進Neuf – アカヌマカズヤのグルメブログ https://www.bn-ceo.com オススメグルメをご紹介 Wed, 12 Feb 2020 02:50:00 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.5 天然記念物の「見島牛」を食べた話 https://www.bn-ceo.com/meat/stake/698 https://www.bn-ceo.com/meat/stake/698#respond Tue, 17 Dec 2019 16:27:27 +0000 http://www.bn-ceo.com/?p=698 見島牛。
名前は知っていたけど、まさか食べることができるとは思わなかったんだよね。
山口県にある三島という島で飼育されている日本在来種のこの牛は、正確には見島ウシ産地が天然記念物に指定されているため、三島で飼育されているうちは天然記念物なので、もちろん食べたりすることは出来ないけど、一歩島の外に出てしまえば食べることが可能だ。

日本在来種。大陸から渡来した当時の原型を保つ在来種はこの見島牛と鹿児島県十島村の口之島牛の二種のみだ。

現在の和牛のように改良のための外国種の血が入ってない貴重な牛で、‬「見島牛保存会」の農家の皆さんが助けあって生産を維持しているけど、昔の豚舎を使った牛舎で飼っていて、6戸で80頭程度を維持しているという超貴重な牛。

いわゆる黒毛和牛よりもふた回りくらい小さいこの牛は農耕用に進化しているため前輪駆動で前脚はしっかりしているけど、後ろ足は貧弱。

メスの出荷頭数は年間わずか2頭〜3頭というから超貴重で、食べることができる人は超ラッキーとしか言いようがないくらいの牛なのだ。

さて、そんな貴重な牛肉を僕は二度も食べる機会に恵まれたんだ。本当に運が良いとしか言いようがない。

見島牛の15年経産牛 雌牛(13ヵ月再飼育)

そんな貴重な見島牛。
2019年5月某日、格之進R+で行われた見島牛の15年経産牛 雌牛を食べて学ぶ会で僕は初めて見島牛を食べた。

お肉を焼いてくれたのは格之進の肉おじさんこと、千葉祐士(ますお)氏。

最高のお肉を最高の焼き手が焼いてくれるという本当に豪華で忘れられない一夜となった。

肉前菜

見島牛イチボ仕立て違いの五種盛
炙り / 湯引きおろしポン酢 / 漬け / 昆布締め / 炙り山椒醤油

小鉢

見島牛のイチボの牛スジ煮込み

見島牛ヒレのユッケ三種盛り

イクラユッケ / 雲丹ユッケ / 牡蠣ユッケ

すき焼き

門崎熟成肉サーロインと岩手県産カキのすき焼き

見島牛ステーキ

ヒレ
イチボの

今半すき焼き

見島牛と門崎熟成肉サーロイン

はっきり言って美味しすぎて、物凄い多幸感を感じた一夜だった。

初っ端からのイチボの食べ比べの時点で見島牛の持つポテンシャルに驚きを隠せなかった。
いつも食べているお肉とは全く違う食味。
そして素晴らしいバランスの良さ。

ヒレ肉は格之進お得意の「うにく(海の幸とお肉の組み合わせ)」でいただくのだが、これまた絶妙だ。

焼いたりこっそり生で食べたりすることで見島牛の魅力はさらに口の中で多幸感とともに広がっていく。
脂の甘み。なんとも言えぬ旨味。黒毛和牛とはまた違うきめ細かさ。
プール焼き理論で肉汁の旨味がさらに引き出された見島牛の味わいは「感動」の一言だった。

雌ウシの見島牛を食べることができる機会はもう二度とないかもしれない。と、思っていたらその1ヵ月後に肉肉学会でまたもや見島牛を食べる機会に恵まれた。

『天然記念物見島牛を食す』
〜生産流通を支えている見蘭牧場の志に学ぶ〜

見島牛の生産者である株式会社みどりや 萩見蘭牧場の藤井社長の講演を聞いてから、見島牛と見蘭牛(見島牛とオランダ原産のホルスタイン種の掛け合わせ。F1)を食べ比べるという会である。

  • USHISOBA
  • シャルキュトリーとミックスリーフサラダ
  • 見蘭牛リブロースステーキ
  • 見蘭牛内モモのローストビーフを&炭火焼
  • 見島牛肩ロースグリル
  • 門崎熟成牛のペンネミートソース

見島牛は相変わらずきめ細かくて脂に旨味があるけど、赤身の濃縮された味わいが素晴らしいし、見蘭牛は脂がしっかりしていて食べやすくて見島牛よりも少し柔らかく感じたんだ。

ミドリヤの藤井治雄

ミドリヤの藤井治雄社長と

いつかもう一度食べれる機会があったら食べたいな。
食文化に触れることができたとても素晴らしい経験だった。

ちなみに見島牛。雌牛は年間2−3頭しか出荷されないから超貴重だけど、雄牛は年間10頭前後出荷していて(それでも超貴重)インターネットでミドリヤのオフィシャルサイトから直接買うことが可能なんだよね。

株式会社ミドリヤ

と言っても、発売直後に結構すぐに売り切れ状態なんだけど、興味がある方は是非一度食べてみてほしい。
今僕らがよく食べている和牛とは全く違った味わいのお肉を食べることができるからね。

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肉肉学会で聞いた尾崎牛の尾崎宗春氏の話 https://www.bn-ceo.com/event/263 https://www.bn-ceo.com/event/263#respond Sun, 17 Feb 2019 17:03:15 +0000 http://www.bn-ceo.com/?p=263 尾崎牛。
初めて食べたのはいつのことだっただろう。
多分どこかの焼肉屋さんだったと思う。美味しいなーと感じたのはもちろん覚えてるけど、詳しい味は覚えていない。それほど昔だった。
そして、幻の和牛と呼ばれていたのもあって当時テンションが上ったのを覚えてる。

今や世界中の星付きのレストランで使われている宮崎を。いや、日本を代表する和牛の生産者である尾崎宗春氏のお話を聞く機会が肉肉学会で開催された。

尾崎宗春氏のお話

尾崎宗春氏の尾崎牛はもちろん何度も食べたことがあるが、お話を伺うのは初めてである。

お話を伺って改めて感じたのは、成功したり何かをなし得たりしてる方というのはやはり努力。そして創意工夫をしているし、何より考え方がポジティブなのだ。

アメリカで牛肉の勉強をしたあと、テニスの世界で生きるか、牛飼いの世界で生きるかを考えているときに事故で片足を失って義足になる。
テニスで生きることが難しくなった尾崎氏。「そこからは牛に集中することが出来た。」と笑顔で語る。

もちろん牛作りにも余念がない。
普通の肉牛は生後24ヵ月から25ヵ月でお肉にするところ、尾崎牛は32ヵ月飼育する。通常より半年永いことで肉が締まる。飼育しながら熟成させているのだ。
尾崎氏曰く「牛も女性も熟女の方が味がいい。」とのこと。

会話の間にちょこちょこと入ってくるシモネタはとてもここでは書けないようなことばかりだが、英雄色を好むとはまさに彼のことを言うだろう。

そして最大のこだわりは飼料だ。
研究を重ねたオリジナルの飼料を使っていて、ビールの絞り粕を40%も使用し発酵飼料にしている。無添加。抗生物質も使わないで健康に牛を育てることにものすごいこだわりを持っている。

「お酒をつくった後の搾りかすは、そのまま捨ててしまえばただの産業廃棄物ですが、ぼくはそれを再利用することで最高に美味い牛肉を作る」

素敵な台詞だ。ただの産業廃棄物を食べた牛が世界に認められる和牛ブランドになっているのだ。これがうまく言ったときは痛快だっただろうな。

尾崎牛を食べる。

創業230年の更科堀井さんとのコラボ。尾崎牛のローストビーフを使った牛そばは蕎麦はもちろんうまいけど、シルキーな尾崎牛ももちろん美味。

その後、シャルキュトリー。サーロインにイチボにランプ。どれもお肉のそれぞれの部位の旨味がしっかりと感じられる素晴らしい味わいのお肉たち。

生産者の話を聞いたあとということもあって、美味しさは普段の2割増し。

ごちそうさまでした。

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第24回肉肉学会でホルスタイン、ブラウンスイス、エアシャーの食べ比べ https://www.bn-ceo.com/event/19 https://www.bn-ceo.com/event/19#respond Fri, 30 Nov 2018 11:33:52 +0000 http://www.bn-ceo.com/?p=19 肉肉学会。

初めて聞いたときは真面目なのかフザケてるのか全くわからない謎の会だと思った。
ところが、全日本食学会の肉料理部会分科会という実にオカタイ学会が共催に入っているし、行ってみれば生産者がきてプレゼンを行い、かなりマニアックな食べくらべをさせてくれるアカデミックな会なのだ。

会によってはグルメ業界では有名な芸能人や誰もが知ってるグローバル企業の経営者だったりが参加していり、わざわざ遠方から来る方も後を絶たないお肉好きにはたまらない会。

第24回は『十勝若牛 ホルスタイン& ブラウンスイス & エアシャー 牛蕎麦』というお題目で開催された。

つまり、いわゆる乳牛のお肉の食べ比べ。そして、一般的には蕎麦には合わないと言われている牛肉と蕎麦のマリアージュを研究する会といったところ。

「ホルスタインって食べれるんだ。」

そんな声が聞こえてきた。そう、ほとんどの人は意識せずにホルスタインは日常的に食べられている。スーパーやレストランでよく見る「国産牛」とは大抵がホルスタインのことだからね。

だからある意味では最も食べ慣れているのがホルスタインだったりする。和牛に比べて刺しが少なくて赤身が中心。柔らかさはもちろん和牛が上。いわゆるお肉の等級でいうと和牛よりは霜降りが少ない分当然低くなってしまう。

(余談だけど、あの等級は日本食肉格付協会が歩留まりをA〜C、肉質を5等級で分けているだけで美味しさと完全にイコールなわけではない。)

でも、こだわりを持って作られた国産牛は下手したら和牛にも負けないくらい美味しく食べることが出来る。

エアシャー種

そして、今回はエアシャーという超希少な牛を頂く。

調べてみると、エアシャーはスコットランド原産の乳用種。明治11年に日本に輸入されて政府に明治の末までは奨励されていたけど、より乳量が多いホルスタインに置き換えられたとのこと。

参考 ⇒ エアシャー種(Ayrshire) 乳用牛と牛の歴史

このエアシャー。もちろん名前も初めて聞くし食べたことはない。
肉おじさんとしても有名で、主催者のひとりでもある格之進の千葉社長ですら初めて食べるというから驚き。日本の乳牛の99.3%はホルスタインで残りの0.7%の大半はジャージーが占めているとのことなので、いかにこのエアシャーが希少種なのかが統計からもわかる。

エアシャー、ブラウンスイス、エアシャーの食べくらべ

さて、食べ比べ。

一言で言うと僕の舌に合うのはブラウンスイスだった。
ホルスタインとブラウンスイスのローストビーフは多少の舌触りに違いがあるものの、言われないと気づかないレベルで味の優劣はつけがたい。
そして、リブロースのステーキになるとそれぞれの違いが明確になる。

お肉は美味しさを楽しむのではなくて、肉質の違いを知るための調理方法のため、最初は塩も何も付けないで頂く。
僕なりの感想をまとめると、エアシャーは旨味の余韻が後半に来る感じ。脂はグラスフェッドビーフ(牧草牛)を食べたときのことを思い出した。肉と脂の一体感はあまりない。
ホルスタインはよく食べ慣れている感じ。いい意味で普通に美味しいお肉。
そして、ブラウンスイスは口に入れた瞬間にぐわっと旨味が広がって後半の余韻は少し弱い気がした。ただ、脂がしっかりとしてい旨味が強い。

個人的な好みはブラウンスイス→ エアシャー → ホルスタイン だ。

ただ、これは調理方法とかに酔って大きく異なるし、個人の感覚であることは間違いない。

だって、その後に食べたブラウンスイスとホルスタインのスネ肉のステークアッシュ(ハンバーグ)食べ比べでは、ホルスタインのほうがあっさりとしていて、ブラウンスイスはちょっと癖が強すぎる気がしたからね。

普通の人ならホルスタインのほうが食べやすく好みに合うだろう。

牛そば

〆には堀井格之進と銘打った総本家更科堀井さんと格之進の共同研究から生まれた牛蕎麦。
今回は「もも肉のコンフィ」と「二八蕎麦」に「あんかけ風のおつゆ」という組み合わせ。アクセントの山椒が実に僕好みであっという間に完食。
試行錯誤の結果、生み出された牛そばであることがわかる味わい。
約50名が集まった会だったけど、しっかり参加者の方とも交流が出来た。

素敵な出会いもあって「経営者同士は話が早い」ね。ってことで。

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