過去の記事(2016年まで)

アップルストアで iphone7 Plus を交換してもらった話。

Written by Kazuya Akanuma

⇒前回の話はこちらから  iPhone7 plus の修理

そのメールは唐突にやってきた。
そして、そのメールのお陰で、僕の日のスケジュールは少し変化することになる。そして、自分がいかにスマホ中毒になっているか思い知ることになるんだ。

 

月曜日の朝は忙しい。

会社では経営会議と呼ばれる部長以上の意思決定者が集まってミーティングを行う事になっている。

会社は問題が山積みだ。
どんなに順調に言ってるときだって問題点はあるし、うまく行っていないときはもちろん問題点だらけ。
そんな時は、一気に全てを解決するのは難しいから決断をしなくてはならない。そう。何かを決めて。何かを断たないといけない。

そんな朝の経営会議が終わって、一段落した午前10時48分。僕に喜びを与えてくれるメールが届いたんだ。

Apple からのそのメールは、今日以降はいつ来てもいいよという事が実にわかりづらく書かれていた。

そろそろ限界だったんだ。
既にボロボロだったのに、その後ちょっと落としたり激しく振動を与えるたびに増えていく傷。まるで戦い疲れた武者が、今までは気にもとめなかった些細な敵からの攻撃をくらっただけで致命傷になるかのように、僕のiPhoneは日に日に限界を迎えていた。

特に左側は損傷がひどく、スワイプをしても反応をしなくなってしまうこともあったくらいだ。
僕の心は何度もスワイプされたみたいに凹んでたけどね。

メールを確認したあと、午後の予定を急遽変更して僕は銀座へ向かった。

前回と同じように、その日も銀座にはしとしとと雨が降っていたんだ。
iPhoneが治る。心は晴れやかになるはずなのに、雨雲は容赦なくダークな気持ちを押し付けてくる。

晴れの日は気分良く。雨の日は元気が出ない。そんなもの誰が決めたんだろう。雨の日だって良いことはたくさんあるさ。

 

Apple の Genius BAR は今日も混んでいた。
カウンターで北欧系の外国人男性の流暢な日本語が心地よい。日本人女性は外国人男性にナンパされるとすぐに付いていくという話があるけど、果たして本当なのだろうか。

外国人女性にナンパされてすぐについていく日本人男性はたくさんいるだろう。

あ。でも、男の場合は外国人とか関係ないのかもしれない。

そんなアホな事を考えながら、僕のiPhoneはフロントパネルを修理するのと同等の金額でどうやら新品のiPhoneに交換してもらえることが決まった。

僕はそれが嬉しかった。

「え?その金額で新しいのに交換してくれるんだ。」

思わず口に出してしまい、そのまま元々持っていたiPhoneをマイク(勝手に命名した北欧系外国人男性の名前)の言われるがままに全て初期化・・・リセットしてしまったんだ。

何もバックアップの準備をしないままね。

そのミスに僕は気付かず、僕はマイクのくだらない冗談に愛想笑いを振りまいていた。
icloud からの iPhpone のバックアップは思いの他時間がかかる。
まだ使うことが出来ないiPhoneをもって僕はそのままアップルストアを出た。

雨は少し冷たく感じた。

 

けど、このときはまだウキウキしてたんだ。そして、気付かされることになる。やはり僕はかなり重度のスマホ依存症である。
銀座から船橋までの1時間弱。僕はなんとなく不安で不安で仕方なかった。メールも出来ない。ニュースも読めない。オンタイムなのに誰とも連絡を取れない状況で、突然孤独になったように感じる。
仕事ができないならゲームでもしようと思ってiPhoneを取り出して自嘲気味に笑ったりしながらの船橋への帰路は果てしなく長く感じた。

 

会社に戻っても、特に重要な連絡はなかった。ま、大抵そんなもんだ。

バックアップ。
何故かエラーが出たりする。同じことをしているのにうまく行くときと、うまくいかない時がある。何度目かの挑戦を経て、バックアップからの復帰がはじまる。

データが多いから、2時間かかるとの表記が出た。

仕事が一段落した頃、バックアップは無事に完了したけど、ここからアプリのダウンロードがはじまる。

総時間にして、普通の人がマラソンを走り終えるくらいの時間にやっとアプリもダウンロードが終わりかける。

色々な設定をしていて、LINEがうまくデータが引き継がれないことに気づく。
ここで、僕は肝心なことに気づいた。LINEの設定でデータを引き継ぐといったチェックをオンにするのを忘れたまま旧 iPhoneをリセットしてしまったのだ。

何度もミスをしたので、二段階認証のロックがかかってしばらくログインに挑戦することもできなくなる。

まずいな。LINEが使えないと不便だ。

思えば、僕らは特定のプラットフォームに依存しすぎている。
最早インフラと化したLINE や Facebook はそのアカウントが消えることで二度と連絡が取れなくなる人もいるはずだ。

実際僕もそういう人が何人かいるし、トータルで結構な時間を費やした暇つぶしのゲームのデータまでリセットされてしまう。
トークの履歴は良いとして、連絡ができない人も出てきてしまう。

こういったことはここ数年で起きたことだと思う。クラウド上にあるプラットホームで人がつながる。
もし、そこが無くなったら、僕らはリアルの世界でも多くの友人知人を失うことになる。

例えば、SNSやメールがこの世から亡くなったとして、わざわざ電話してまで繋がっていようっていう人は思いの外少ないものかもしれない。

人と繋がるって一体なんだろう。

目の前で、酒を飲み、未来をともに語り明かすことか?
同じ目標を持ち、日々ともに同じ方向に進み会える同士か?
SNS で毎日 いいね!やコメントをし合う関係か?
それとも、誰かと気持ちが通じ合っている時に言うのか?

いっそこのまま全べてのSNS やコミュニケーションツールから自分が消えてしまえば、人って案外リセットされた気になれるのかもしれないなんて考える。

でも、それはネット上だけの話なんだよね。

つまり僕は・・・なんて全く考えがまとまらなくなってしまったところでタイムオーバー。

会社を出なきゃいけない時間になったので、急いでLINEのサポートにアカウント復活を希望するメッセージを定型文から探して送りつけ、僕は小雨の降る船橋に飛び出した。

手には新品の iPhone 7 Plus が握られていた。

余談

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About the author

Kazuya Akanuma

株式会社BNF 代表取締役
株式会社ブレインネット 取締役
ITの会社と、Cafe&BARとお寿司屋さんを経営中。